今の自分の英語力ってどれぐらいだろう?
みなさん、自分が現在どの程度の英語力があるのかを正確に把握できていますか?
英語力を把握できていないと、一生懸命に英語学習をしても、現在の自分に必要なスキルを身につけるための適切な学習ができておらず、なかなかレベルアップできないことになりかねません。
そのため、現在の自分の英語力を把握することはとても重要です。
この記事では、現在の英語力を客観的に評価することができる『CASEC (キャセック)』について解説します。
結論から言うと、CASECは、安く・短時間で・どこでも受験可能で、かつ高精度な英語試験です。
CASECを受験するとTOEIC・英検レベルの目安が分かり、また自分の得意分野、苦手分野を把握できるようになります。
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CASEC (キャセック) とは?
CASECは以下の頭文字をとった略で、オンラインで受験できる英語コミュニケーション能力判定テストです。
Computerized (コンピュータ化された)
Assessment (評価)
System (システム) for
English (英語)
Communication (コミュニケーション)
日本英語検定協会が基礎開発を行った試験で、現在は株式会社教育測定研究所が開発・運営をしています。
CASECは、試験終了後その場で採点が行われ、TOEIC・英検の目安も併せて結果が表示されます。
CASECは以下のような構成の試験です。
SECTION | 内容 | 問題数 | 解答形式 | 解答時間 | 配点 |
1 | 語彙の知識 | 16問 | 4択 | 60秒/1問 | 250点 |
2 | 表現の知識 | 16問 | 4択 | 90秒/1問 | 250点 |
3 | リスニングでの大意把握能力 | 17問 | 4択 | 60秒/1問 | 250点 |
4 | 具体情報の聞き取り能力 | 11問 | ディクテーション (書き取り) | 120秒/1問 | 250点 |
英語力を把握するのに有効な手段であり、大手企業や大学でも英語力を測るツールとして導入されています (企業・大学での導入事例)。
就職試験でCASECを採用している企業もあります。
私自身もある企業の就職試験でCASECを使って英語力の確認をされたことがあります。
CASECはTOEICや英検と同様、現在どの程度の英語力があるのかを客観的に評価することができる試験です。
TOEIC・英検より知名度は低いですが、受験者数は年々増加傾向にあります。
CASEC・TOEIC・英検の違い
CASEC・TOEIC・英検の違いをまとめました。
CASEC | TOEIC | 英検 | |
試験内容 | リーディング リスニング | リーディング リスニング | リーディング リスニング ライティング スピーキング |
試験時間 | 約40分~50分 | 2時間 | 級により異なる 例) 一次試験 3級: 1時間20分 2級: 1時間50分 1級: 2時間20分 |
問題数 | リーディング 32問 リスニング 28問 | リーディング 100問 リスニング 100問 | 級により異なる 例) 一次試験 3級: リーディング 30問、リスニング 30問、ライティング 1問 2級: リーディング 38問、リスニング 30問、ライティング 1問 1級: リーディング 41問、リスニング 27問、ライティング 1問 |
出題分野 | 主に日常生活、ビジネス | 主にビジネス、日常生活 | 主に日常生活、ビジネス、その他専門分野 |
受験会場 | オンライン (自宅からでも受験可) | 指定の試験会場 | 指定の試験会場 |
受験費用 (税込) | 3,667円 | 7,810円 | 級・受験会場により異なる 例) 本会場で受験 3級: 6,900円 2級: 9,100円 1級: 12,500円 |
受験日 | 24時間いつでも受験可 | 年10回程度 | 年3回 |
受験結果 | 試験終了後すぐ | インターネット: 17日後 郵送: 30日以内 | インターネット: 約10日後 郵送: 約14日後 |
CASECはTOEIC・英検と比較すると、安く、短時間で、いつでも受験できるメリットがあります。
TOEICや英検は主に日曜日に試験が実施され、指定の試験会場への移動も含めると受験日は約半日を試験に費やすことになります。
一方、CASECはオンライン試験が行われるのでいつでも家から受験可能であり、試験時間も一時間弱です。
CASECはPCがあれば受験可能です。
費用も他の資格試験と比較すると約半分であり、TOEIC・英検にはない特長があると言えます。
CASECにはライティング・スピーキングの試験はありませんので、総合的な英語力を評価するというよりは簡易的に英語力を判定する試験と言えそうです。
CASECスコアレポートの解説
CASECは試験終了後、スコアレポートの閲覧・ダウンロードが可能です。
スコアレポートから現在の自分の英語力はどの程度か、自分の苦手分野はどこかを分析できます。
スコアレポートは①履歴書添付用、②パフォーマンスフィードバックの2種類があります。
履歴書添付用スコアレポート
各セクション250点満点でスコアが表示されるので、どこが得意で、どの分野を今後強化する必要があるかが明確になります。
CASECスコアと一緒にTOEIC・英検の目安も表示されます。
CASECスコアレポートは履歴書に添付可能です。
スコアレポート – パフォーマンスフィードバック
CASEC詳細スコアレポートでは、各セクションのスコアから自分がどの程度のレベルかフィードバックが提供されます。
TOEIC・英検の目安も表示されるので、様々な観点から現在の英語力を把握することができます。
CASEC詳細スコアレポートから自分がCASEC受験者全体のどの位置にいるのかも確認可能です。
CASECは履歴書でアピールできる?
英語力を必要とする企業に提出する履歴書には、英語力の証拠となる結果を必ず記載した方が良いため、CASECのスコアは記載すべきです。
特にTOEIC・英検を受験したことがなく、CASECのスコアは持っている方は必ず記載しましょう。
TOEIC・英検を受験したことがなく、CASECのスコアも持っていない方は、すぐにでもCASECを受験して履歴書に記載することを推奨します。
英語力の証拠を示すことはとても重要です!
TOEIC・英検より知名度は低い試験ですが、業務で英語を必要としている企業では社員の英語力を測るためCASECを導入している企業も多いです。
CASECのことを知らない面接官がいたしても、CASECのスコアレポートに表示されるTOEIC・英検の目安を伝えれば選考をするうえで十分参考になるので、英語力の証拠として絶対にスコアを履歴書に記載するようにしましょう。
CASECはどんな人におすすめの試験?
CASECは以下のような方におすすめの試験です。
英語学習をするうえで、定期的に自分の英語レベルを確認し、弱点を把握することが重要です。
TOEICや英検の約半分の費用で英語力を確認できるCASECを活用して英語力を確認してみてはいかがでしょうか?
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CASECの精度
CASECは、解答の正解・不正解によって次の問題の難易度が変化していく試験です。
ペーパーテストに比べて短時間で英語力をより正確に測定することができます。
CASECの公式サイトによると、CASECは60問で信頼性係数=0.93程度であると検証されています。
信頼度係数は0.0~1.0で表され、一般的に0.9以上は非常に信頼度が高いとされるので、CASECはかなり信頼度が高く正確に英語能力を判定することができる試験と言えます。
CASECの難易度と試験対策
ここからは、CASECの難易度と試験対策について説明します。
CASECの難易度
私はCASECを5回以上受験したことがあります。
CASECはTOEICや英検と比較すると解答時間に余裕があり、長文問題もないので、試験の難易度はTOEIC・英検よりも少し低いと感じます。
ただし、先にも述べた通りCASECは解答によって難易度が変化する試験のため、正解を続けると難易度がかなり上がっていきます。
個人的に難しいと感じるのはSECTION 1 (語彙) とSECTION 4 (書き取り) です。
SECTION 1の語彙については、正解を続けると難易度がどんどんアップしていくのが特に分かりやすいです。
難易度が上がって4択に全部知らない単語が出てきて困ったことがあります…。
SECTION 4の書き取りは、音声で短い英文が読み上げられて、以下のように画面に表示される空欄に読み上げられた内容を正確に書き取る試験です。
リスニング自体は難しくなくても、単語のスペルが分からないことがあるため難しく感じます。
解答スピードは試験結果に影響しないのでじっくり考えて解答しましょう!
CASECの試験対策
CASECには専用の参考書が存在しません。
CASECの試験は、英検やTOEICの勉強をしていれば十分対応可能です。
TOEICは主にビジネスシーンに焦点を当てているので、TOEICのみを勉強している方は日常会話表現なども追加で勉強しておくと良いでしょう。
本番の試験に安心して挑むために、受験前にCASECガイドツアーで実際の試験と同じ形式で体験をして感覚をつかんでおくことをおすすめします。
ご興味持たれた方は、CASECを受験して自分の英語力を把握してみましょう!
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