
この記事では、「ギヴァー 記憶を注ぐ者」として映画化もされている洋書「The Giver」について紹介します。
この記事を読むことで、「The Giver」の難易度やあらすじを知ることができます。
おすすめ洋書 The Giver の紹介
The Giverはアメリカ人作家ロイス・ローリーの作品です。
ページ数:256ページ
The Giverの難易度
The Giverはアメリカの児童文学で、ネイティブの8〜12歳が対象年齢の小説です。
しかし実際読んでみると、見たことがない単語がたくさん出てきたので、非ネイティブだとTOEIC 700点ぐらいのレベルの人に適した洋書だと感じます。
洋書は、知らない単語がたくさん出てくると読む気を失って途中で挫折してしまうことが多いですが、The Giverはストーリーの魅力に支えられて読み進めることができる一冊です。
dwelling (住居)
spouse (配偶者)
chuckle (くすくす笑う)
grimly (厳格に)
excruciate (肉体的、精神的に苦しめる)

The Giverのあらすじ
何もかもがコントロールされたコミュニティーで暮らす12歳の少年ジョナスが主人公の物語です。
コミュニティーでは配偶者や子供は申請制で、何かを自分の意志で選択するということがありません。

罪を何度も犯す人、老人、問題のある子供などはコミュニティーからリリースされます。ジョナスの暮らすコミュニティーは、争い、痛みが排除され、投薬により人々の感情さえもコントロールされた社会です。

12歳になると職業が割り当てられます。ジョナスは、コミュニティーにたった一人しかいない「レシーバー (記憶を受け継ぐ者)」に選ばれます。

前任のレシーバーは、記憶を伝える者 (The Giver) となり、楽しみ、悲しみ、恐怖、戦争など世界中の人々が過去に経験した様々な記憶をジョナスに引き継いでいきます。
ジョナスは記憶を引き継ぐ中で、本当の痛み、悲しみ、怒り、愛を経験していきます。

ジョナスは記憶を得て、コミュニティの真実を知ったことで、これまで当たり前だった物事への捉え方が徐々に変化していきます。
自分の意志で選択すること、痛みを経験することを本当に排除すべきなのか、自身の暮らすコミュニティーへの疑問を投げかけます。
記憶を得たジョナスの決断は…?!
The Giverのレビュー
The Giverは、明るいお話ではありませんが、小説の構成が良く、物語の世界観にぐいぐい引き込まれる一冊です。
読み進めていくと、コミュニティーの真実が徐々に明らかになっていきます。真実に辿りついた時にはゾクゾクする感覚が味わえます。
最後まで続きはどうなるのか気になって没頭して読んでしまいました。
毎日自分で何かを選択できること、感情を表現できることのありがたさに気付くことができる作品です。
The Giverは、「ギヴァー 記憶を注ぐ者」として映画化されています。洋書を読むのはちょっと…という方は映画でもThe Giverの物語をお楽しみいただけます!
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